リレーボックス管理で仕事の属人化を解消する
製造業の「渡しに行く・取りに行く」問題を根本から解決する
製造業の現場では、担当者から担当者へ書類や指示をぐるぐると回していく「渡しに行く・取りに行く」という移動が日常的に発生しています。この移動時間の積み重ねが、実は大きな生産性のロスになっています。著者が実践した「リレーボックス管理」は、このロスを劇的に削減する方法です。
書籍「デジタルとアナログを融合し、仕事の効率化を目指す本」(著:角野嘉一 / 合同フォレスト)より要約・再構成
01「渡しに行く・取りに行く」が引き起こすロス
製造業では、製造担当が担当から担当へ書類をぐるぐると回していきます。「渡しに行く・取りに行く」の移動時間が大きなロスになっています。例えば、毎回人が移動して受け渡しをしている工程があれば、時間を決めて1日数回にまとめて渡すように変えるだけで、無駄な移動時間を大幅に削減できます。大きな工場では、持ち場ごとの歩数を実際に計測してみると、移動によるロスが想像以上に大きいことが分かります。
「「渡しに行く・取りに行く」の移動時間が大きなロスになっています。」
―― 書籍より
02リレーボックス管理とは何か
リレーボックス管理とは、「次の仕事ボックス」を用意して、仕事の引き継ぎをボックスへの投函で完結させる仕組みです。書類を渡す側は「次の仕事ボックス」へ入れるだけで引き継ぎ完了。受け取る側は自分のタイミングでボックスから取り出す。これにより、「渡しに行く」という移動が不要になり、仕事が劇的に速くなります。
「仕事が劇的に速くなる「リレーボックス管理」。次の仕事ボックスを置いてやりとりするだけ。」
―― 書籍より
03ある製造会社での実例
ある製造会社の社長は営業マンでもあり、受注があれば自分で先方に出向き、図面を持ち帰っていました。社長は職人でもあるので、持って帰るなり自分が対応する仕事と、次の工程を数人でやる仕事を受け取ります。受注の総量がわかりません。すぐに対応できるかどうかわからない、経営に関わるような大きな問題が発生していました。リレーボックスを導入した結果、受注の総量が把握でき、工程の優先順位が明確になりました。
04デジタルツールとの組み合わせで相乗効果
リレーボックス管理はアナログの仕組みですが、デジタルツールと組み合わせることで相乗効果が生まれます。エムネットくらうどのような生産管理システムでは、受注情報・工程進捗・担当者割り当てをデジタルで一元管理できます。「誰がどの仕事を持っているか」「どの工程が詰まっているか」がリアルタイムで把握でき、ボックス管理の考え方をデジタルで実現できます。
▸ この記事のまとめ
「渡しに行く・取りに行く」の移動時間は、積み重なると大きなロスになる
リレーボックス管理で「投函するだけ」の引き継ぎが実現し、移動ロスが解消される
属人化の解消により、誰でも同じ仕事ができる体制が整い、採用力も向上する
デジタルの生産管理システムは、リレーボックス管理の考え方をそのまま実現できる
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