製造部門の業務フローを書き出して課題を特定する
製造業の現場では、長年の慣習で「なんとなく」続けてきた工程が多く存在します。しかし、その工程の一つひとつを書き出して見直してみると、実は不要な作業や、改善できる手順が数多く潜んでいます。著者・角野嘉一が実践した「工程管理のムダを見つける3ステップ」を紹介します。
書籍「デジタルとアナログを融合し、仕事の効率化を目指す本」(著:角野嘉一 / 合同フォレスト)より要約・再構成
まず、製造部門の業務の流れをすべて書き出します。「企画→材料調達→製造→検査→出荷」という大きな流れだけでなく、各工程の中で実際に行っている細かい作業も書き出します。例えば「材料調達」の中には、「発注書の作成→承認→発注→納品確認→在庫登録」といった複数のステップがあるはずです。この書き出し作業自体が、現状把握の第一歩です。
「業務の流れを書き出すことで、先にやったほうが効率がいいですね、という工程が見えてくる。」
―― 書籍より
書き出した作業の中から、「なんで毎回やっているのか?」と疑問を持てる作業を探します。「不要な作業を削除する」は意外に抵抗があり、ほかの工程の人や関係のない人ではなく、書き出した作業工程をいつも作業を行っている人に見せ、それを考えてもらうのがいいでしょう。当たり前だと思っていた工程でも、当たり前に必要かどうかを考え直してみると、思いきってやめることができるのです。
不要な作業を削除した後は、残った作業の順番や手順を見直します。「この確認作業を前の工程に移せば、後工程のやり直しが減る」「この書類を電子化すれば、次の担当者に渡す手間がなくなる」といった改善が見えてきます。製造業の工程管理システムを使えば、各工程の進捗状況をリアルタイムで把握でき、どの工程がボトルネックになっているかが一目でわかります。
「当たり前だと思っていた工程でも、当たり前に必要かどうかを考え直してみると、思いきってやめることができるのです。」
―― 書籍より
工程のムダを特定した後は、それをシステムで管理することが重要です。エムネットくらうどのガントチャート機能では、各工程の進捗状況をカラーコードで管理でき、「未着手」「進行中」「完了」「保留中」などの状態を一目で把握できます。また、工程ごとに担当者を割り当て、期限を設定することで、誰がどの工程を担当しているかが明確になり、属人化の解消にもつながります。
製造工程の全作業を書き出すことが、ムダ発見の第一歩
「なぜこの作業をしているのか」を問い直すことで不要な工程が見えてくる
作業の順番を変えるだけで、後工程のやり直しが大幅に減ることがある
工程管理システムで進捗を見える化することで、ボトルネックを即座に特定できる