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納期管理ソフト、M:net(エムネット)の誕生秘話1

こんにちは!
在宅広報部、ブログ担当の瀧尾です。

年が明けてからいよいよ寒さも本格的になり、外に出ると肌を刺すように冷たい空気の毎日ですが、皆様いかがお過ごしですか。

さて、日頃から「納期、工程をバーコードで管理できるソフト」として紹介させてもらっているM:net(エムネット)は、製造業、製造商社である日本ツクリダスが開発したオリジナルのソフトです。
そのM:netについて、先日、角野社長から誕生の経緯などを伺う機会がありました。お話を聞いていると、“製造業が製造業のために作った管理ソフト”は、角野社長の「〇〇できたらいいな」「同業の方にも使っていただきたいな」という思いがたくさん詰まったソフトだということが、ひしひしと伝わってきました。
今回は、そんなお話を皆様にもご紹介したいと思います。

日本ツクリダス創業までの経緯

日本ツクリダス創業となる以前、角野社長はご自身のご実家でもある鉄工所に勤務されていました。その鉄工所は当時、大手一社との取引で、もしその会社との取引がなくなったらどうしようという危機感から、角野社長は前職での経験などを活かし、HPを利用した集客を試みたそうです。その結果、多くのお客様との取り引きが実現し、新たな社内加工の受注に加え、外注加工も行うようになったとのことでした。

しかし、外注さんに加工をお願いするということは、各案件が「どこにあるの?」「いつまでに必要なの?」「どこまで進んでるの?」といったことが見えにくくなる、ということでもあります。そんな悩みを解決するためにExcelでの管理を始められたそうですが、Excelでの管理ではだんだん物足りなくなり、他に何かいいもの(管理できるソフトなど)はないかと考えて、探し始められたそうです。

そんな中、いよいよお客様も増え、元の鉄工所と分社化することになり、日本ツクリダスは「外注さんで加工してもらったものを売る=商社」として2013年に立ち上がりました。
商社としてスタートした日本ツクリダス、案件の管理がいよいよ複雑になり、角野社長ご自身も、既成の管理ソフトを色々探して試されますが、なかなか満足できるものに出会わなかったそうです。

「世の中の生産管理ソフトと呼ばれるものは、分析などに重点を置かれているけれど、私たちが知りたいのはそこじゃない。生産をしている最中の、“誰が持っているのか”“いつまでにいるのか”ということが知りたい。そんなソフトが世の中にない。というところがM:net開発のスタート地点です。」と、角野社長は熱く話してくださいました。

ついに、M:net誕生へ

例えば、A社から3つの案件を受注したとします。そのうち1案件の商品が5点。5点とも違った外注先に加工をお願いする。しかも工程が多くある場合、加工の工程ごとに外注先が変わる。といったように、A社からの受注だけでもかなり多くの管理が必要になってきますよね。
そんなとき、ふいにA社から「あの案件のあの商品どうなってるかな?」と問い合わせがあったらどうでしょう。アナログ管理(紙面やホワイトボードなどでの管理)だと、図面を探すところから始まります。当時、数十社から受注を受け、月に1000点近い商品を取り扱っていたとのことなので、言うまでもなく、図面探しは気の遠くなる作業になってしまいます。
また、図面探しをしている間は作業の手を止めることになるので、仕事の効率も下がってしまいますよね。

そこで、「欲しいソフトがないなら自分たちで作ろう!」というわけで、ついに納期管理、工程管理に特化したソフトの開発を始めて、いよいよM:netが完成するわけです。と言っても、突然M:netというソフトができたわけではなく、角野社長が鉄工所時代から少しずつ構想され、「○○があればもっと便利になるだろう」など実体験に基づいた内容を取り入れ、ソフトウェア開発会社の方と何度も相談し、だんだんと形になっていったものが“M:net(エムネット)”、というわけです。
また、構想が進むにつれ、「同業他社でも似たような悩みをお持ちになっている」ということが分かり、皆様に少しでも楽になってもらえたらと考え販売に至った、というお話でした。

今回取材し、お話を伺っていると、HPの導入、管理ソフトの検討など、現状に満足することなく前進を目指しておられ、現在も常に斬新な切り口で発想やお話をなさる角野社長の変わらない意思のようなものを感じました。
一般的に、会社において「無い物は作る」を実現するのはなかなか難しいのではないでしょうか。その点、角野社長の「無い物は作ればいい」という発想は、凄いことだと思います。ダテに、「日本ツクリダス」という社名はつけていないと感じました。そのチャレンジ精神そのものが、他社との差別化になっていて、成長を続けている要因ではないかと思います。

次回のブログでは、日本ツクリダスではどのようにM:netを使っているのか、納期管理にM:netのようなソフトを使うとどのようなメリットがあるのか、などを紹介していきたいと思いますので、お楽しみになさってください。

また、M:netのHPでも、「M:netを開発したきっかけ」「M:netが便利だと感じる点」などに関する角野社長のお話が掲載されていますので、是非併せてご覧くださいね。
M:netのHPはこちら→★★★

ではまた次回をお楽しみに!