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iPadやタブレットが生産管理に活用できる3つの理由
「iPadなどのタブレットを使って生産管理、納期管理、工程管理を行いたい。」
そんなお悩みを抱えていませんか?
普通はパソコンで行うのが一般的なイメージがある生産管理。
しかし、
「工場のスペースに余裕がなくて、パソコンを置く場所がない」
パソコンだけならいいんだけど、マウスなど周辺機器も色々必要(マウスを操作する広さが必要)」
など、導入にあたって、さまざまな悩みを抱えている工場も少なくありません。
そのため、最近ではiPadなどを使って生産管理を行いたいというケースが増えてきています。
弊社では生産管理を行うのにパソコンだけでなく、iPadやタブレットを活用しています。
この記事では、その経験を踏まえて、iPadやタブレットが生産管理に活用できる3つの理由をご紹介します。
【理由1】iPadやタブレットは置き場所の悩みを解決する
究極のコンパクト!マウスもキーボードもいらない
iPadやタブレットはキーボードが画面内にあり、マウス機能も画面を指でタッチすることで代替できます。そのため必要なのは、ノートのような端末1台のみ。
マウスやキーボードなどの周辺機器を置いて思いのほか場所が必要になった!ということもなくなります。
動き回れる
生産管理などを行う際、情報の閲覧が必要なのは誰でしょうか。
作業をする方ももちろんそうですが、どちらかというとフレキシブルに動き回る人や管理系の担当による閲覧も多くなるのではないでしょうか。
例えば工場長、購買係、資材係、そして現場の状況が知りたい営業マンなどが挙げられます。
しかし、工場の中にいる管理者の方などは工場の中でノートパソコンを持ち歩くというのも現実的ではありませんよね。
やっぱりそこで活躍するのはiPadやタブレットということになります。
設置しなくて良い
iPadやタブレットは設置する必要がありません。机の脇に置いておいたり、図面と一緒に重ねて置いたり、立てかけておいて置く事だってできるんです。
必要になった時に取り出してきて、使う。使わない時は邪魔にならない場所へ置いておく。
こんな使い方もできてしまうのです。
でも…設置しても良い
もちろん、設置して使う事もできます。その時は画像のような「アーム」と呼ばれるアイテムを使います。
先ほど説明したように設置をしなくて良いこともメリットですが、設置したとしても省スペースという意味では抜群の効果がでます。
iPadやタブレットは周辺機器がいらないため、本体だけを設置しておくだけで使えるのです。
■アームを使ってiPadやタブレットを設置するメリット
・空中に浮かせる事ができる
・持たなくていいので両手が塞がらない
・人の目線に近い場所に設置できる
・机や作業台が広く使える
思い切って工作機械などの脇に設置するのもいいですね。
【理由2】ホコリなどの対策になる
ファンなどがない(隙間がない)からホコリや油煙、粉塵などにも比較的強い
ホコリなどの侵入元になる部分はファンなど空気が多く動く場所になります。
このような侵入元となるような穴が少ないのがiPadやタブレット端末という事になります。
工場などで活用しようと考えた時には、ホコリなどが入ってくる穴が少ない機種か?という視点で選定をされるのが良いと思います。
ちなみに、当社はNC旋盤による切削加工を多く行っている工場で、ホコリと油煙が比較的多い環境です。
5台あるNC旋盤のうち、もっとも多くオイルミストが発生する2台に対してミスト除去装置を付けていますが、それでも半年もたてば換気扇はベトベトになります。
そんな環境ですが、当社ではNC旋盤の真横にiPadがアームで設置されています。
週に1回程、掃除の時に軽く拭いてあげる程度の使い方をしていますが、壊れる事もなく快調に運用できています。
当社は現場にデスクトップPCも設置していますが、こちらは半年に1回の大掃除の時に必ず本体を開けてファン周りの掃除を実施しています。
過去の経験から1年以上掃除をせずに使い続けると50%以上の確率で故障するPCが出てきます。
この掃除。どこを掃除すればよいか分かっていればいいのですが、パソコンの中を開けるという事自体が面倒くさいし、難しいんですよね。
ノートPCだと開ける事自体が難しい構造になっていることもあるため、尚更掃除が捗らないんです。
ただし、ノートPCの中にはファンなどの穴が少ない機種もあるので、PCを利用する場合はこのような機種を探してみると良いかもしれません。
回転する部品がないから振動などにも比較的強い
パソコンなどが壊れる原因というのは色々あると思いますが、タイトルにある回転する部品がないからというのは以下の事が挙げられます。
▶︎パソコンを冷やすファン
上の項目にも出てきたホコリなどはファンの周りにこびりつき、本来放熱をしなければならないのにそれができず熱暴走を起こして故障というケースもあります。
私も過去にファンが異常な音を出して回っていて、気が付けばパソコンが使えなくなったという経験があります。デスクトップでしたので、はじめて中を開けてみたのですがファン周りにびっしりとホコリが絡まっていたことがあります。
▶︎パソコンを動かすためにハードディスクが回っている
ハードディスクは電源を入れている間、ずっと回転しています。動いているという事ですね。
細かくご説明をするとかなり長くなってしまうので、割愛しますが、動くものという事は振動にも弱いし、ホコリなどにも弱いという事が想像できると思います。実はこのハードディスクは超繊細な部品なのです。
最近はSSDと言ってハードディスクのように回転しない(動かない)ハードディスクが少しずつ出てきています。
しかし、SSDはコストがまだまだ高く、企業がパソコンを導入する時にはハードディスクを搭載したものが主流になっていると思います。
うちの工場はパソコンが壊れやすい!と思っているケースは上記の2つが該当しているケースが多いと思います。
じゃあiPadやタブレットはどうなの?
これらの端末は先ほども出てきた動かないハードディスクであるSSDを使っています。
そのため振動などにも比較的強く、これまでに出てきたパソコンが使いにくい状況にある会社様でもどのくらい壊れにくくなるのか、導入してみる価値はあるのかもしれません。
【理由3】パソコンが苦手な人でも使える
画面が小さい分、シンプルに作られる傾向がある
iPadやタブレットは持ち運びがしやすいように比較的小さな画面の端末が多くなっています。これまでにもご説明したようにタブレットでは画面内を指でタッチしたりキーボードが出てきたりという機能も兼ねているので、使いやすさや見やすさを考えると画面のデザインはシンプルになりやすい傾向があります。
直観的に使える
上でも書いたようにシンプルに作られているということは、それだけ直観的に使えるという事になってきます。あとはiPadやタブレットそのものにマウスやキーボードの機能を持っているので、パソコンが苦手な方でも画面をタッチするだけで利用できることが直観的な操作につながりますね。
例えば飲食店に行ったときに予約や順番待ちをするような機械が増えてきていますが、やはり画面をタッチしながら操作する端末が増えてきていますね。
ちなみにこちらも当社のお話です。当社の現場ではiPadを2つの使い方で利用しています。
工場のリーダーが進捗状況や次の予定などを把握する
リーダーは常に持ち歩けるような状況で利用しています。
基本的には機械のそばの作業台に置いてありますが、必要があれば取り出して状況を確認するというように利用されています。
現場作業が終わると、作業登録を行う
iPadは機械近くの定盤にアームを使って設置しています。
この定盤では作業者による工程検査を行ったり、識別記号を記入したりなどの作業を行っています。
その時に作業が終わったことをその場でiPadに登録を行います。
こうすることで登録行為をセットで行えるため登録忘れ防止などにも有効になっています。
まとめ
iPadやタブレットをハード的な見方から生産管理、納期管理、工程管理などに活用できないかと考えてみた時、これらの端末は意外に有効に使えそうだな~という印象を持っていただけたのではないでしょうか。
自社に生産管理などを導入したい、変更したいという時にはこのような視点からの見方も参考にしてもらえればと思います。