
業務用バーコードリーダーの価格はもっと下げられる!?
現場で使うバーコードリーダー、いわゆるハンディターミナルって、実は選べる製品がそんなに多くないんですよね。品質は確かにいいんです。ただ、現場に10台入れるとなると、それだけでかなりの金額になってしまう。最近は選択肢が広がってきています。
現場で使うバーコードリーダーの見積もりを見て、「え、こんなにするの?」と驚かれることがあります。金額が金額なのでそこで導入そのものが止まってしまう、ということもあるんじゃないかなと思っていて。
1台で済むものでもないので、台数分そのまま効いてきますしね。
ハンディターミナルの価格がなぜ数十万円になるのか
現場で使うバーコードリーダー、いわゆるハンディターミナルって、実は選べる製品がそんなに多くないんですよね。国内で普通に手に入るものとなると、ほぼ決まった製品に落ち着きます。
品質は確かにいいんです。悪いとは全然思っていません。ただ、現場に10台入れるとなると、それだけでかなりの金額になってしまう。だから台数を絞る、絞るから現場で取り合いになる、結局紙に書いて後でまとめて入力する、みたいなことが起きたりします。
それってもったいないなと思っていて。
そもそもハンディターミナルって何?
ここまで「ハンディターミナル」って言葉を普通に使ってきましたが、そもそも何なのか、というところから話します。
簡単に言うと、普通のスマホにバーコードリーダーが追加されたもの、と思ってもらえればいいです。
「バーコードリーダーと何が違うの?」と聞かれることもあるんですが、昔ながらのバーコードリーダーは読み取り専用の機械で、読んだデータをどこかに送るには別の仕組みが必要でした。ハンディターミナルは、その読み取り機能に加えて、画面もあるし、通信もできるし、写真も撮れる。読む・見る・送る、が1台で完結する端末、というイメージです。
安く済ませる方法はあります
というより、最近は選択肢が広がってきています。
昔は専用のOSを積んだ独自の端末しかありませんでしたが、今はスマホと同じ作りのものが業務用として出てくるようになりました。作りが違えば、価格の桁も変わります。
当社で扱っているのも、そういう1台です。
実際の価格については個別にご相談いただければと思うんですが、ひとつだけ言えるのは、この機種、町で普通に売っているAndroidスマホとほとんど変わらない価格だということです。
バーコードリーダーまで搭載されているのに、この価格でいいんだろうか、と正直思うところはあります。
1台の価格を総額で聞くと高く感じるかもしれませんが、自分で使っているスマホの価格とそこまで変わらないと考えると、そこまで高いものではないんですよね。
産業用として流通しているものだと、この価格帯で手に入れるのはかなり難しいと思います。
Model 50 でできること

MINDEO社の「Model 50」という端末です。台湾のメーカーさんの製品で、日本に入ってきたのはわりと最近です。
見た目はごついスマホ、という感じです。実際、中身もAndroidスマホなんですよ。
画面と操作性
- 5.5インチの産業用IPSディスプレイ。サンライトモード対応で、屋外や強い光の下でも見えます
- 手袋をしたまま、濡れた手でも操作できます
- SIMが入るので、電話としても使えます
堅牢性とバッテリー
- IP67の防塵防水。1.5mのコンクリート落下にも耐えます
- 5000mAhの大容量バッテリーで、18Wの急速充電に対応
- 背面カバーからワンタッチで外せるので、電池交換が早いです
読み取り性能
- 望遠+広角のデュアルカメラを搭載。スキャンエンジンは最新の「ME5066」
- Android 11(オプションで13)、4GB+64GBメモリ
- 法人向けのMDM(デバイス管理)にも対応しています
要するに、頑丈なスマホにバーコードの読み取りが付いている、と思っていただければいいですね。
普通のスマホで読むのと、何が違うのか
「今どきのスマホなら、カメラでバーコード読めるんじゃないの?」と思われるかもしれません。読めます。ただ、実際にやってみると分かるんですが、ピントを合わせたり、微妙に距離を動かしながら読み込むのを待ったり、地味にストレスがあるんですよね。うまく読み取ってくれない時は、それだけでイライラします。
これが自分で使う分には「まあこんなもんか」で済むんですが、現場で職人さんに使ってもらうとなると話が別です。このちょっとした読み取りのストレスが原因で、結局使ってもらえなくなる、ということが普通に起こります。読み取り精度が多少悪くてもすぐ読めなくても仕方ない、というのは分かるんですが、現場で運用するなら別問題です。
その点、Model 50はバーコードリーダーそのものが搭載されているので、読み取りの速さがまったく違います。驚くほどさっと読めますし、数十センチ離した状態でも読み込みできます。「カメラで読めるからOK」ではなく、ストレスなく読めることが、現場で使ってもらえるかどうかを分けるポイントだと思っています。
エムネットくらうどと組み合わせて使えます
ここが一番お伝えしたいところなんですけど。
エムネットくらうどはブラウザで動くシステムなので、端末側に専用のアプリを入れる必要がないんですよ。ブラウザを開けば、そのまま使えます。
専用端末向けの画面を別で作らないといけない、という話にならない。地味に大きいと思っています。
読んで、撮って、送るまでが1台で終わる
こういう使い方ができます。
作業の着手・完了登録がバーコードで終わる
作業の着手登録や完了登録、いわゆる日報を、バーコードを読み取るだけで行えます。ピッと読むだけなので、誰でもすぐに日報登録ができてしまいます。
写真も、投稿場所を探さずに残せる
バーコードを読み取ってから、端末のカメラで製品写真や段取り写真、検査記録などを残すこともできます。バーコードを起点にしているので、投稿すべき場所に瞬時にたどり着けます。地味な話ですが、「どこに投稿すればいいんだっけ」と探す手間って、実はけっこうなストレスなんですよね。
チャットも、迷わず正しい場所で始まる
バーコードを読み取って、その案件のチャットルームで会話を始めることもできます。
チャットって便利なんですけど、「どこで話せばいいんだっけ」って迷うこと、意外とあると思います。これも地味にストレスです。
エムネットの場合は、案件ごとにバーコードが発行されていて、バーコードごとにチャットルームが決まっています。だから読み取れば、話す場所を間違えずに瞬時にそこへ行ける。
さらに、会話が混ざらないんです。一般的なチャットだと、1つのルームにいろんな話が飛び交って、あとから見返すと何の話だったか分からなくなりがちです。かといってルームを増やしすぎると、今度は探せなくなる。それに毎回チャットルームを作るのも面倒です。
エムネットは案件単位でルームが分かれているし、自動的にルームが作られるので、この問題が起きません。製造業のチャットとしては、実はこれがかなり相性がいいと思っています。
そしてこの便利なチャットに、バーコードを読み取れるスマホ(ハンディターミナル)が組み合わさると、最強だと思っています。
現場で「この加工、こうなっちゃってるんですけど」というのを、口で説明したり紙に書いたりしなくても、読んで、撮って、送れば終わりです。事務所側はそれを見て判断できる。
読み取る端末と、写真を撮る端末と、報告する端末が全部同じもの、という状態ですね。手に持つものが1つで済むというのは、現場からするとけっこう違うんじゃないかなと思います。
台数を増やせると、在庫や実績の記録が変わる
1台あたりの金額が下がると、置ける場所が増えます。
工程ごとに1台ずつ置く、みたいなことが現実的になってくる。そうすると、記録が「あとでまとめて」ではなく「その場で」になります。
生産管理のシステムって、入力されたデータがどれだけリアルタイムかで、使い勝手がまったく変わるんですよね。せっかく入れたのに、翌日にならないと数字が見えない、というのはよくある話です。端末が足りないことが原因になっているケースは、実は少なくないと思っています。
よくある質問
導入費用はどれくらいかかりますか?
端末本体のほかに、システム側の費用や、専用アプリを作る場合はその開発費もかかります。本体価格だけで比べると見誤ることがあるので、トータルで見ていただくのがいいと思います。
安い業務用のものはありますか?
スマホ型の端末が選択肢になります。Model 50もそのひとつです。
そもそも何に使うものですか?
製造現場だと、作業の開始・終了の記録、在庫や部材の管理、出荷時の照合あたりが多いですね。読み取って、実績をその場で記録するのが基本的な使い方です。
気になる方はご相談ください
Model 50は、そんなにあちこちで売っている端末ではありません。当社で直接お取り扱いしています。
エムネットくらうどと合わせてご検討いただくのが一番相性がいいですが、端末だけのご相談でも大丈夫です。リースのご相談も可能です。

この記事の著者
角野 嘉一
日本ツクリダス株式会社 代表取締役。元製造業出身。DXセレクション2024選定。